みかん「始祖様〜、セリアちゃんを処分するのは勘弁してね?」
みかん先生が、必死に抗議していた。
刹牙「ふん…ならば封印か?」
封印か…、いいかもしれん。
セリア「…大二重螺旋……絶衝破!!」

セリアが所持(?)している魔力手構成された剣から発せられた螺旋状の衝撃波が
みかん先生が呼んだ人に向かって飛んでいく。

刹牙「…アンチバリア。」
軽く防がれたが。
みかん「あの力を封印してくださいな☆」
刹牙「未熟故、セリアの螺旋力は弱いのか…いいだろう、封印してやる。」
セリアの螺旋力を封印することに決定したらしい。
刹牙「おい、タクト。」
タクトが振り返る。
タクト「何だ?」
刹牙「暴走魔王の動きを止めろ、範囲指定封印術故…関係無い奴等の力も封印しかけない。」
タクト「はいはい…。」
タクトが呆れた様子で作業に入る。

セリア「…。」
セリアがタクトを見ている。
何もしなければいいが。
タクト「楼凪ー、杖化しろー。」
やる気の無い声だな。
つか、そのメイド…ルナって名前だったのか。
楼凪「了解です!!」

ルナ、杖化完了。

タクト「さぁて、一発やるか。」
タクトが杖を振り回しながら、独り言をぼやいている。
楼凪「範囲固定時間停止魔法でも、放つのですか?」
よく分からない事を言ってるな…。
タクト「いいや、対象指定時間停止魔法を使う…が、呪文名は変わらないんだよなぁ。」
魔法を改造しすぎたんですね、分かります。
楼凪「時間停止魔法、初歩の初歩の初歩の初歩ですよね。」
タクト「初歩を後6つ付けても良いぐらいどうでもいい魔法だけどな。」

セリア「死ねェ!!」
セリアが暴走して、怖い事言ってるぞ。

我は暇なので、リアと話すことにした。
リオoO(…なぁ、リア。)
リア「あァン、如何した相棒。」
相変わらず、乱暴な声で対応してくる剣だ。
とりあえず、質問してみる事にした。
リオoO(タクトって強いのか?)
此の剣、以外に知識豊富なんだよな。
リア「魔を司る女神…マナの女神…刹牙の魔王…に次ぐ強さらしいぞ。」
リオoO(ふむ…。)

タクト「我、名をタクト・フォーヴァン・ゼクター…
    魔術を創りし神の名を担う者…
    …呪文面倒だな、ザ・○ールド 時は止まる。」

セリアの動きが止まった。

ミカ「やっちまったよ!!」(いろんな意味で)
ゆうな「流石タクトさん、そこに痺れませんし、憧れませんっ♪」
ルーシェ「シリアス(笑)なシーンが打ち壊されたな。」
刹牙「封印…。」
セリア「ウグッ…。」

ばたんっ

セリアが倒れた。

…。
…。
封印してから、セリアが起き上がるのに3日程経った。

〜生徒会室〜

リオ、セリスの居ない生徒会室。
【一人称みかんで進行。】

セリア「…で?」
で?とか聞かれてもぼくは、ゲームを楽しんでるのだよ。
ふっふっふー♪
みかんoO(〜♪)
エル「…みかん殿、学園にTVゲームの持ち込みは禁止の筈では…。」
其れは生徒限定の話だよね、うん。
みかん「ぼくはいーのよっ♪」
エル「そうですか。」
うふふ、納得してくれたようね。
流石ぼくだよっ!!
セリア「……何のゲームやってンの?」

えっへん!!
聞いて驚くなよ!!

セリア「早く答えなさい、テレパシー飛ばしてるンじゃないわよ。」
セリアちゃんってせっかちだよねっ!!
これだから、チェリーボーイは…。
セリア「私は女だよっ!チェリーガールって言ってよ!!」
ガールって年齢でも無いよね。
1億歳超えてるのにガールとか、どんだけ自惚れてるの?
みかん「じゃぁ、チェリーガールって事にしとくよ☆」
ククク…後々チェリー(ry)になるんだろうけど。
セリア「邪な事考えてるでしょ?」
みかん「さぁ、何の事かなぁ?…あ、そういえばゲーム名だっけ?」
話を戻さないとね☆
セリア「あ、うん。」
ふふふ…。
みかん「セリアちゃんRP…」
セリア「ちょっと待て。」
最後まで言わせてよ!!
みかん「ズィー。」
セリア「私を主題にした意味不明RPGだよね、ソレ。」
意味不明では無いよ!!
まったく…失礼だよっ!!
みかん「うん、今日は百六十七章ってやつを買ってきたのよ☆」
お金なんて無尽蔵にあるから、使いたい放題なのよっ、えっへん!!
セリア「威張る意味が分からないわよっ!!…何でそんな物買ってくるのよ!!」
一々文句の多い子だなぁ。
みかん「銀河界の…ゲームショップで普通に売ってたけど。」
一箱2万HLだけどね!!
セリア「一章持ってる?」
え、やりたいの?
みかん「此の部屋に今の所全章あるけど☆」
セリア「ふむ…。」
あ、セリアちゃんが第一章に手を伸ばした。
やるの?
本当に?
セリア「ハードは?」
まさか…本当にやっちゃうのか。
流石セリアちゃん、勇気だけは人百倍だね!!
みかん「んと、Mega station。」
セリア「聞いたこと無いわね。」
そりゃそうだよ!
タクトが作ったんだもん!!

…。

ガラッ。

リオ、セリス生徒会室に入室。

…。
挨拶だよね!!
みかん「やぁ、リオ君。」
セリア「ややっ。」
エル「ふむ…。」
挨拶は重要だよね!!
あ、セリアちゃんがMega stationにセリアちゃんRPGを…!!
セリス「こんにちはーです。」
リオ「あぁ…何やってるんだ?」

ウィーン…。

あぁ、起動しちゃった…。
みかん「セリアちゃんRPGを少々…ね☆」
よし、ぼくが指導しようっ☆

パスワードを入力してください。 ▼

セリア「!?」
みかん「今からコマンド言うから全部入力してね☆」
セリア「!?」
驚いた顔可愛いなぁ☆
みかん「△△△△△△△△△○○○○○△□□□□□□↑↓(3000コマンド省略)→→→→←→→→スタートセレクトで始まるよ!!」
…疲れた。

コマンド確認を魔力感知。
セリア・ヴァード・ザン・キルヴォストの魔力確認。
ゲームを開始します。
以後コマンドは省略されます。

セリア「これ…毎回入力したら萎えるわよ…。」
ぼくもそう思うよ!!
みかん「あ、名前入力画面(笑)がでたよ。」

名前を入力してください。 ▼
ただし、セリア以外の名前を入力した場合は、主人公名「セリア」でスタートします。 ▼

セリア「何この妙な糞仕様!!」
みかん「ぼくも最初びっくりしたよ☆」
どんな名前を入力してもセリアちゃんでスタートするんだもん。
意味がわからないよ!

みかん「あ、プロローグはじまったよ☆」

一般の家庭で生まれて、一般の日常を暮らしてたセリアちゃんは
一般的な生活に飽きたので、パジャマ姿のまま魔王を倒そうと言い出すが
両親から「はいはいワロスワロス」と軽くスルーされ、怒りを募らせるセリアちゃんだったが
意味不明な決意は変わらなかった!!

イタい少女が意味不明な物語を紡ぎだす。

セリアちゃんRPG 第一章 〜お前主人公じゃねぇから!!〜

セリア「…何で痛い子扱いされてるのよ…後、タイトルナメてンの?」
みかん「仕様じゃない?」
セリア「…とりあえず、装備確認でもするわ。」

-装備-

武器    :家宝(笑)の剣 (ATK+5,HIT+5)
頭     :イタい思考 (INT+1,DFE+2)
胴体    :イタい柄のパジャマ (DFE+4,RES+2)
右腕    :パジャマの袖 (DFE+1,RES+1)
左腕    :パジャマの袖 (DFE+1,RES+1)
アクセサリー:脳 (素質ATK+5,素質DFE+1,SPD+Lv)

セリア「脳!?」
脳は脳だよ、セリアちゃん。
みかん「すごい装備だね☆」
リオ「装備がイタすぎる…。」
それは言っちゃだめだよ!!
セリア「魔術は…何を覚えてるのかしら。」

-魔術-

・ファイア(笑) -MgP:5 (INT-6のダメージを与えます。)
・ヒール(笑)  -MgP:3 (INT-10分回復します。)

セリア「ス…ステータスは…。」

-ステータス-
セリア Lv.1
Exp:0
Next:3

HtP:32
MgP:15
ATK:20+5
DFE:15+8
INT:7+1
RES:8+4
HIT:17+5
SPD:12+1(Lv)

セリア「魔術が全然使えない状況なのね。」
セリアちゃんが、げんなりした顔でぼやいている。
みかん「INTが低すぎるからね☆」
リオ「素質的に万能型なんだな。」
そこがセリアちゃんクオリティなのだよ!!

第十九章に続く